B29 #44-69811

墜落日時    1945年5月28日
墜落位置    福岡県北九州市門司区
所属      第313爆撃団第9爆撃群第1爆撃隊
攻撃目標    八幡製鉄所
墜落原因    対空砲火 
TAIL CODE    〇X07  
ニックネーム  Tinny Anne

搭乗員

機内配置氏名階級認識番号生死
操縦士(CAPT)BLACK, Stanley C.中尉o-736954 X
副操縦士(CPLT) FRANK, Charles S.少尉o-774604 X 
航法士(NAV)LEE, Forrest A.少尉o-2060537 X
爆撃手(BOMB)ATLAS, Robert C.少尉o-928115 X
機関士(FE)PALASICK, Ernest.曹長6919400 X
レーダー(RDR)BONACK, Nicholas.2等軍曹39583383 X
通信士(RDO)CHRISMAN, Maurice E.2等軍曹37527546 X
中央火器管制官(CFC)SIDDENS, Chales E.技術軍曹36780815 X
左銃手(L.GUN)MANN, Joe D.軍曹14200165 X
右銃手(R.GUN)BOWERS, James A..軍曹33734791 X
尾部銃手(T.GUN)PALMER, Chales S.軍曹33832567 X
 5月27日深夜、福岡県門司市(現・北九州市門司区)大里奥田の黒甲の谷に、B29(機体番号44-69811)が墜落。 (※作戦任務第185号、目標:関門海峡、第313航空団から出撃11機、損失1機)  飛行機は、門司港岸壁にいた下関防備隊所属 海防艦第106号の12cm高角砲が命中し墜落。   機長のStanley C.BLACK大尉など10人が墜落死。遺体は機体の残骸の中の他、パラシュートが開かず墜落死した遺体もあり、門司憲兵分隊員によって奥田の杉林、風師山の山腹、淡島神社の背後などに埋葬された。 Charles PALMER軍曹が捕虜になり、同日福岡の西部軍司令部へ送られ、6月に処刑された。   
 2017年7月25日 航空機関士の甥であり、米空軍三沢基地所属 John Molinelli さんは、地元有志の案内により、墜落現場を訪問した。
 2020年5月28日 墜落現場で米兵を弔っていた住職がいた広済寺や米国遺族などの協力により、慰霊祭が開催された。同日、墜落現場から発見されたエンジンの一部や、計器パネルなどが発見者から北九州市に寄贈された。
北九州市門司区 広済寺 における慰霊祭

広済寺において建立された追悼碑
終戦まもなく、墜落地には門司市役所により米兵を慰霊する石碑が建てられた。(1953 年の八幡豪雨で流失)
 Stanley  BLACKクルーの集合写真(参考情報:彼らのオリジナル搭乗機は#42-24913”thunderin-loretta”であったが、出撃の直前、他のクルーに機体を貸し出した際、離陸時の事故により機体を失った。この日はBLACK機長の親友Ben Nickに機体を借りて出撃していた。)

参考資料等

POW研究会HP「本土空襲の墜落米軍機と捕虜飛行士」
 http://www.powresearch.jp/jp/archive/pilot/index.html
青森空襲を記録する会HP「本土空襲墜落機調査」
 http://aomorikuushuu.jpn.org/mia.html
Investigation Division Report, Legal Section, GHQ/SCAP
 https://rnavi.ndl.go.jp/kensei/entry/LS.php